ペットショップを出て、空を見上げる。
あ……また雪が降ってる。
さっき一旦止んだ雪は、またはらはらとすっかり暗くなった空から舞い落ちてきていた。
雪に街中のイルミネーションと光が反射して、キラキラ光ってスゴくキレイ。
……ワガママは言えないけど。
カップルで溢れるこの街中をひとりで歩いて帰るのは、さすがにちょっぴり物寂しかった。
「……じゃあ、またね。山田くん」
あたしがその場にいる限り、山田くんは家に向かわなさそうだったから。
名残惜しいけれど、ニコッと笑って手を振る。
と、ずっとなにかを考えている様子だった山田くんが、ふいに顔をあげてこちらを見る。
「……?」
「……あのさ、嫌だったらいいんだけど」
「うん?」
「……家、来る?」
……え?


