それだけなんだけど。
――男の子って、ムラッとするもんじゃないの?
山田くん、全然手を出してきてくれないんだ。
え、エッチなキスだって……し、したこと、ないし。
そういうムードになったことさえ、ないし。
それは、あたしに魅力がないから?
それとも、山田くんが硬派なの?
わからないけど。
少なくとも、それが不安に直結しているのは紛れもない事実で。
……え、これってあたしから誘うべきなのかい?
なんて、案外深刻に悩んでたりする。
だ、だって、好きだったら、ちょっとは触りたくなるはずだし。
嫌いな人でも、男の子は抱ける。なんて変な友達の助言……は、ひとまず置いといて。
エッチに限らずとも、ちゅーとか……。
山田くん、手さえも滅多に繋いでくれないしなぁ……。
さっきも、あたしがどの動物に似てる?って聞いたら、ウサギのアンゴラくんを選ぶくらいだよ?
え、もしかして山田くんの目に写ってるあたしは、まさかのあの真ん丸なウサギなのか……?
もし、そうだったら。あたし、色気皆無じゃないか……!!


