【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



本当は、もっと一緒にいたいよ。

もっと、甘えたいよ。


学校でだって、もっと話したい。

帰り道だって、もっと寄り添って歩きたい。

デートだって、もっとしたい。

キスだって、もっとしてもらいたい。

手だって、もっとぎゅっと握っていたい。


こんなワガママは、口が裂けても言えないけど……。


“もっと”って、あたしは望むだけで。

自分が山田くんに与えてあげることはできないのに、望むばっかりで。


そんなの、ダメだよね。


なにもできないから、せめて、迷惑だけは掛けたくなくて。


“いいよ”“大丈夫だよ”って、笑って承諾して、山田くんを困らせないようにしていた。


我慢していても、山田くんの隣にいられることがなによりも幸せだったから。



ただ、これは別。

最近、ふと思う。


――あたしって、魅力ないのかな?


不安なんだ。

不満ではなく、不安。


山田くんのように完璧で、みんなにも一目置かれてて、相手なんて選び放題な人なのに。


その彼女は、あたしのような、どこにでもいる普通の女の子で。

違うところを強いて言えば、他よりちょっと打たれ強いかなってところくらいで。


大事にしてくれてるのは伝わってる。

ちゃんと想ってくれてるのも感じてる。


山田くん自身にはなんの不満もないし、むしろ、あたしなんかと付き合ってくれて本当にありがとうって、ただその気持ちだけで。