「動物は好きだけど、扱い方がよくわかんなくて」
「あははっ。山田くんらしい」
そういう意外と不器用なところも、大好き。
「ぶにゃぁ~」
「あっ、親方ぁ~っ!」
聞き慣れた鳴き声に視線を向ければ、先ほどの子猫が、またあたしの膝の上に飛び乗った。
まったくいつ来たんだか、仰向けに寝転び相変わらずの貫禄を見せてくれる。
うりゃうりゃ、とお腹を撫で回すと、やはり気持ちいいのか黙ってなされるがまま。
山田くんは物珍しそうに、親方を見つめる。
「……親方?」
「あ、うんっ。貫禄がスゴいから、思わず付けてしまいまして」
「……ふはっ。なにそれ」
『さすが柚希』と、おかしそうに笑い声を漏らす山田くんに、あたしは照れ笑い。
親方と同様山田くんの膝の上に乗っているアンゴラくんは、相も変わらず微動だにない。
すぐ近くに猫がいるのに……食べられちゃうとか、怖くないのかな?
というか今さらだけど、このペットショップ、これだけたくさんの種類の動物たちが放し飼いされていて、よくケンカが起こらないな。
親方なんて、最早アンゴラくんと見つめあっちゃってるよ。


