「あら。もしかして、デートの途中ですか?」
「へっ!?」
ボッ!と一気に紅潮する頬。
店員さんはニコニコと、あたしたちの繋がった手を見つめていた。
はぁっ!そうだった!手繋いでたんだった!
普段は滅多に繋がないから、店員さんの一言で急激に山田くんの体温を意識してしまう。
全身が熱くなって、ドキドキでもうショート寸前だ。
そんなあたしと対照的に、やっぱり山田くんはいたって冷静なんだけど。
「あの、その白いやつ見せてもらえませんか」
「あぁ、この子?やっぱり気になっちゃいますよね~」
店員さんはクスクスと笑いながら、そう言うと自分の足元にいた謎の白い真ん丸くんを抱き上げる。
あら、案外小さいのねあなた。
店員さんの腕の中におさまる、真ん丸くん。
子猫より、ちょっと大きいくらいだろうか。


