「フフッ。カワイイなぁ」
普段は要くんの方が背が高いから、滅多に頭を撫でるなんて出来ない。
今は、せっかく簡単に届く距離にいるので存分に撫でさせて頂く。
もちろん、要くんは困惑の表情だけど。
「……あの、伊吹先輩。反応に困るんですけど。ていうかこれはどういう」
「気にしなくていいの。私は、要くんが私と付き合ってくれてるだけで幸せなんだから」
きっと要くんは、参拝に来る以外に私に出来ることが無い自分を、無力だと思って拗ねているんだろう。
でも、そんなことない。
そんなちっちゃいこと、気にしなくていい。
人に頼るなんて恥だと思っていた私が、気付けば、彼の前では容易に泣いてしまうほど素直に変えられていた。
それが、何よりの答えだと思うんだ。


