……そう、なのかな……。
「うし、じゃあ質問変えるか。お前はどういうときに、柚希ちゃんのことカワイイって思うの?」
「え。」
「あ、それ聞きたい」
「気になるね」
「えー……」
急に答えるのが恥ずかしい質問に変わってしまった。
3人にキラキラとした目を向けられるが、俺は全力でこの場を逃げ去りたかった。
でもそれを言ったところで、みすみす見逃してもらえるとも思えないけど。
……こんなこと、本人にさえも言ったことないのに。
柚希をカワイイと思うとき、か……。
頭の中に一番最初に浮かんできたのは、あの人の笑顔で。
あー……これ、からかわれそうだな……。
そう思いながらも、ゆっくりと話し出す。
「まぁ……“いいよ”って言って、笑顔で我慢するとき……かな。
本当は寂しいくせにさ……ほんと、どこまでも意地らしくて愛しくてたまらなくなる」


