【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



立ち止まっているのと。

前に進もうと、もがいてもがいて足踏みをしているのと。


どちらが……?




『……へへっ』



……と、無表情で話していた六花ちゃんの表情が一気にほぐれた。


俺を見て困ったように眉を下げ、肩をすくめる。



『……なんて、なんかカッコつけちゃった。ごめんね、急に語り出しちゃって』


『……や、大丈夫……』



切り替えの早さには驚いたが、戸惑いつつそう返した俺に、六花ちゃんはいつもの笑顔を向け、



『わたし、松川くんが好きです』



そう言った。