【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



すすす……と遠慮がちに山田くんに近づいて、こてん、と、その胸に頭を預けた。


自分から甘えるなんて、あたし、自分自身でも信じられないや……。


でも、一度その一歩を踏み出してしまったら、あとは案外大胆になれちゃうみたいで。



「……ぎゅっ、て、し、してください……」


「……え?」



消え入るような小さな声で、なんとか言葉にする。


ぎゅって、思いっきりぎゅって、痛いくらいに抱き締めてほしい。


それで、視界を山田くんでいっぱいにしたい。



あたしがこんなことを言うなんて、やっぱり驚かせてしまったのか、引かせてしまったのか。


山田くんはしばしの間黙っていたけど、なにかの瞬間、あたしは強く抱き締められた。



「わっ」



と、思わず声を上げてしまうくらいに突然で。

しかも、その力が強くて。
まさに、ぎゅーーーーって、感じだ。


山田くんの大好きな匂いが鼻孔を掠める。

逞しい腕の温もりに涙が出そうになりながら、広くて厚い胸に頬を寄せる。


好き。好き。大好き。


もうそれしかない。