しばらくの間、襲ってくる激しい羞恥心に心が潰されそうで、ダサい自分を全力で後悔していたけど。
さすがにいつまでも俺の上で寝られては困るので、柚希を慎重に俺の上から下ろして、隣に寝かせる。
寝返りを打ってこちらを向いた柚希と、向かい合うように隣に寝転ぶ。
人の気も知らないで、呑気な顔して眠ってくれて。
「……ヘヘッ」
と、ふいに柚希が笑った。
目は閉じているから、恐らく楽しい夢でも見ているんだろう。
柚希のふわふわの髪を指で掬(スク)い、パラパラとこぼす。
そんなことを繰り返して柚希の髪で遊んでいると、顔にかかった髪にくすぐったそうに身を縮めた。
ちっちゃい猫みたいだな……ほんと。
つい意地悪心が疼いたけど、髪で遊ぶのは止めて代わりに頭を撫でる。
すると、見た目にもわかるくらい柚希の表情がユルみ、なんとも幸せそうな笑顔を見せた。
そして、へらぁ~っと笑った口がゆっくり動いたかと思うと、
「……山田くん、スゴく好きぃ……」
と、甘い声でつぶやくと、俺の背中に腕を回してぎゅっと抱きついた。
驚いて固まる俺を無視して、俺の胸に頬をすり寄せて甘えモード全開な柚希。
……あぁ、もう。本当に達が悪い。
へら。と笑う柚希のユルみまくった顔を見つめながら、半分投げやりにつぶやいた。
「……襲うぞ、ばーか」
その言葉には、やっぱり幸せそうな笑顔が返ってきたけど。


