なにか言いたげに、口をぱくぱくと動かす柚希。でも、肝心の声が出ていない。
そんなに驚かせた?いや、まぁ、俺自身も驚いてるから、当たり前と言えば当たり前なんだけど。
潤んだ瞳で上目遣いで。覗き込むように見つめてくる柚希に、俺は思ったままを口にした。
「……なに?誘ってるの?」
「……、っ!?」
俺の問いかけに、カアッと一気に染まった柚希の頬。
そのまま頭から煙を出して、倒れてしまいそうな勢いだ。
からかって笑みを浮かべて見つめる俺に、柚希は恥ずかしそうに目を逸らすとうつむいた。
……って、え。否定してよ。
「……柚希?」
「…………」
名前を呼ぶと、返事の代わりに俺の指に小指を絡める柚希。
……え……っと?
「……柚希?」
「…………」
小指に力が入り、柚希が俺の胸に頬をすり寄せる。
……マジで?


