【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



口内に広がるアルコールの薫り。


その味覚はわずかに感じるだけだけど、兄貴と父親が毎日飲んでるんだ。自然とその匂いなんて覚えてしまう。


……まさか?


半信半疑のまま、いまだに顔から熱が引かない柚希を見つめる。


俺の視線に気づいた柚希は、“?”と不思議そうに小首を傾げた。


今までの柚希の言動、行動、態度、言葉、表情。

どれを取っても、まさに“酔っぱらい”だった。



「……柚希、まさかお酒飲んだの?」


「ふえ?飲んでないよお~っ、山田くん変だなぁ~っ!」



ケラケラと笑う柚希の目が笑ってない。


確定。この人お酒飲んだね。


さっきから今まで、柚希の可笑しな行為は、全て酔っていたからだったのか。


冷静に考えてみれば、柚希がこれほどまでに素直に甘えるなんてあり得ない。


きっと、酔ったことが引き金となって、溜めていたものが一気に爆発したんだろう。


……どちらにせよ、柚希の本心であることには変わりないけど。


なんか本当に、この人は色々な意味でどこまでもミラクルを起こしてくれるよね。