翌朝、微妙に複雑な気持ちで学校に登校した。 「昨日の電話、何だったの?」っていう美菜子を軽くかわして席に着いた。 ……奴はまだ来てない。 けど、あたしの答えは決まってる。 断る。 だってあたし、久遠くんのこと何も知らないんだもん。 久遠くんだって、あたしと話したこともないのに。 一体なんだっていうの? からかってんの? 結局、久遠くんはチャイムが鳴るギリギリに教室にきた。