「何で湊くんはそんなにかっこいいの」



不機嫌気味に言ってみると、湊くんはあははっと声を出して笑った。



笑い事じゃないんですけどっ!!

……あたしの心臓、壊す気デスカ。



「なにを蘭ちゃんこそ。

…握手会のときより可愛い」

「……っ、」



握手会のときと比べないでよ。

あのときは、湊くん、雲の上の人だったもん。


次会えるのなんて、いつかわからないから……。

メイクも服も上の下くらいで臨んだんだもん。



だけど、今は…彼氏、だよ。

メイクも服も、上の上で臨んでますからっっ!!



「3時間悩んだんだから、当たり前です」

「えっ、そんなに?!」

「ん……。湊くんの隣を歩くのに恥ずかしくないように、と…」



なんか自分で言って恥ずかしくなってきた…っ。

自分にめっちゃ自信あるみたいに聞こえてない?これ!