「蘭ちゃんさ、俺のこと絶対大人っぽいとか、18に見えないとか思ってるでしょー」 「う、」 いきなり図星なことを言われて、返す言葉がなかった。 だって。 顔だって、声だって、仕草だって全部大人っぽく見えるんだもん。 あたしとは、全然違うなって思うんだもん。 「仕事柄そんな風に見えてるだけで、俺本当は すげえワガママだし、甘えたがりだし、寂しがり屋だから」 「そんな風には…見えないです…」 もし、それが本当だとしたら… 湊くんのそんな一面も見たいなって、単純にそう思う。