蘭からのチョコを受け取って、蘭を優しく引き寄せた。



「服が冷たいから、ギューってしてもあったかくならないよー」

「…じゃあしばらくギューしてよっか」

「湊くん、ギューってするの好き過ぎ…」



呆れたように言われて、笑った。



「とかいって、俺にひっついてくる蘭だって実際は好きでしょ」

「…好き、だけど…」

「俺のことは?」

「…好き、かもねっ」

「俺は好きだよー蘭のこと」



そう言ったら、一瞬だけ俺の背中に回った腕がきつくなった気がした。



「好き好き好き好きすきー」

「うるさいっ、耳が壊れる!このイケボ野郎が!」