そう言われて、あたしは座っていたベッドから瞬間的に立ち上がった。
「当たり前ですっ!見るに決まってるじゃないですかっ!!……でも…」
『でも?』
「もうすぐアニメが終わっちゃうの、寂しい…」
机の横のポスターは、いつも変わらない顔であたしに微笑みかけてる。
このポスターは永遠とはいえ、大翔様が動いて、声を発してるアニメは
あと数話で最終回を迎えちゃうんだ。
『……蘭ちゃん、今から会える?』
「今から…ですか」
『無理だったら明日でもいいよ。明日は学校に行くから』
そんなこと言われて…
断るわけない。
あたしだって会いたい、もん…。


