美菜子がそう言ってて思い出した。
そうだ。
確かそんなイベントがあるんだったな、今年は。
「このままいくと、当日発表とかしそうじゃない…? その人が登場と同時に発表みたいな」
「えーっ!そんなの無理!待ちきれないってえっ!
オッサンだったらどうしよ…」
だから朝、先生が来たときに聞いてみたら、やっぱりあたしが予想してたような感じみたい。
年齢も教えてくれなかったから、本当に誰かわかんない。
美菜子がグチグチ言ってるのを聞いていると、
ヴーヴーっとケータイがポケットの中で震えた。
「えっ?」
相手は湊くんだった。


