「…うん。 そうだね…」
あたしが返事をしたと同時に、湊くんが教室に入ってきた。
STが始まるまであと少し。
誰もあたしと湊くんが、さっきまで階段下にいたことなんて知らない。
湊くんが教室に入ってきても、絵麻ちゃんたちは湊くんの方を見向きもしない。
その方がいいし、それが今までの普通なんだけど…。
深読みしちゃうあたしがいけないのかな。
逆に怖い。
「じゃああたしも席に戻るね」
そう言い終わったときだった。
絵麻ちゃんが、口を開いたのは。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…