「鈴木……みなとおおおおおっっ?!」



あたしが大声を出すと、「やめて下さい」と髪型を元に戻した。



まってまって待って!!!!



「ちょっと、時間を下さい…」



相手が大好きな人とわかって、無意識に敬語になってしまった。


相手は同級生だっていうのに。


でも今はそんなことはどうでもいい。



「大翔様の声優が、鈴木湊で……それが、久遠、くん…?」



口に出してみると、背中がゾワゾワした。


これは夢なの?ねえ、これ夢?

目の前に鈴木湊がいるなんて、信じられない。



ていうか、久遠くんが鈴木湊だったとか……。



「ありえない………」