――数時間後―― 「姫時ちゃん?熱でたって聞いたから来たんだけどよ?起きてるか?……返事ねーな」 「なんだ?寝てるのか?」 「いいじゃねーか。開けてみれば」 永倉、藤堂、原田の順に三人は姫時の部屋の前で話していた。 そこへ、音もなく斎藤が現れた。 「どうした。新八に左之に平助。揃って姫時の見舞いか?」 「お、斎藤。そうなんだが返事がなくってよ」 永倉は、どうしたものかと眉を下げた。