「今度の《啄木鳥の森》も楽しみにしてるわ。せいぜい頑張れよ」

「上から目線の応援、どうもありがとう。それよりね、この前も言ったけどあたしはあんたと現場以外で会いたくないの。どっか行ってよ」



月島くんから本を取り返そうと手を伸ばした。


だけど伸ばした手は、なぜだか月島くんに掴まれている、と。


なんでよ、こいつ。




「なんかさぁ、暇潰しのオモチャにちょうどいいな。お前」

「玩具 !?」



失礼な !! こいつの頭の中どうなってんの !?




「俺は今から仕事だけど、また明日も邪魔しに来てやるから。じゃーな、さ・あ・や・チャン」



気安く名前を呼ばないでよ、最低男のくせに !!!!