「沖田はんっ。わて…」


美和は、突然ぎゅっと沖田に抱きついた。

あからさまに、困ったような顔をする沖田。

それなのに美和は身を引かない。


「わて…。沖田はんが好きどす!」

「……は…?」


沖田は思わず、間抜けな声を出す。

…そして、椿の怒りは頂点に達し、噴火したようだ。


「いい加減にしてよ!」


立ち上がって大声でそう言うと、さっきまでがやがやしていた部屋が嘘のように、シーン…と静まる。

そして、皆の視線が椿に集中する。


「…椿さん?」

「何でよ…。早く、離れてよ。その人と」


今にも泣きそうな声で、椿は言う。