「貴方たちは帰っていいですよー」
「分かりました!隊長!」
そそくさと隊士達が去っていく。
沖田は、のれんをくぐってもう中に入っていた。
その背中を、椿も追い掛ける。
「すみませーん!みたらし団子二本下さーい!」
「へ、へえ!」
明るく元気な声で注文をする沖田。
甘味処のおじさんは、新選組の羽織を着た椿達を見るなり顔を引きつらせ、そそくさと奥に行く。
お客さんも、さっさと食べて帰ろうと必死みたいだ。
「いいの?沖田さん」
「はい」
沖田は一言言いながら座った。
トントンと隣を指で叩き、椿にも座るよう促す。

