……。

……は?


「……翔太、大丈夫?今は2013年。平成25年だよ」

『その通りです。ですが、お嬢様は文久3年の京都に、タイムスリップしたんです』

「……」

『……?』

「……」

『…お嬢様?』

「冗談、でしょ?」


タイムスリップ?

そんなの、出来るわけ…


『冗談ではありませんよ』

「真面目に?」

『ええ』


いや、有り得ないから。


「今すぐ戻して」

『それは出来ません』

「は?何でよ」

『タイムスリップする方法は分かるのですが、元の時代に戻るやり方は分からないのです』

「───はあぁあ!?」

『お嬢様、声が…』