「言えないの?」

「…だから、何でもないって…」


椿は何だかもやもやした気持ちのまま、黙って空を見上げる。


「なら、いいわ」


澄んだ青空を、二人で並んで見る。

チュンチュンという、鳥のさえずり。

ただ、静かな雰囲気が漂っていた。