「ふう…」


羽織と一緒に部屋に戻り、沖田の背中を見付ける。


「あ、お帰りなさい」

「ただいま。…って、あのね!土方さん、私の事呼んでなかったのよ⁉」

「でも良かったじゃないですか」


沖田は、椿が手にしていた羽織を見て小さく微笑む。

そしてまた顔を元の位置に戻して、空を見上げた。


「……ねえ、沖田さん」

「はい?」

「何かあったの?」


沖田は、きょとんとしたあと、軽く笑った。


「急にどうしたんですか。別に、何もありませんよ」

「…本当に?」

「はい」


まだ疑うような顔をしながらも、椿は沖田の隣に腰をかける。