「あぁそれと…。今、文久3年の11月よね?」

「…そうだが」

「新選組の中に、長州の間者がいるわ。そろそろあなたたちは、その人達を見付けるはずよ」

「…何?」

「これ以上は言えない。歴史を変えたらいけないもの…。もしこれが当たれば、認めてくれるのよね?」


土方と沖田は、顔を見合わす。


「…総司。至急、今いる幹部を集めろ」

「はーい」


タタタッと、沖田は駆け足で部屋を出て行く。

…まさかの土方と二人きりだ。

シーン…と静まり返る。


(気まず…)


と思っているのは、椿だけ。


(総司遅ぇ…)


土方は、イラついてきていた。

畳を指でトントンし始める。

すると、ドタドタと足音が聞こえてきた。