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「……う…」


目を開くと、ぼやけた視界。


「椿さん!」


温かい物が、椿の手を包んだ。


「沖田さん…?」

「椿さん、あの後気を失って…。3日間も眠っていたんですよ」

「…終わったの?」

「はい。終わりました。後から聞いた話ですが、平助が額を斬られて、永倉さんも手を斬られて…。近藤さんの刀もぼろぼろになって窮地に陥った時、漸く土方さん達が到着したらしいですよ」

「そう…」


まだぼやける視界の中、目だけを動かして沖田の姿を探す。

そして焦点が合い、沖田と目が合った。


「沖田さん、具合は?」

「私は大丈夫ですよ」

「…そう」


沖田が吐血していたのは、椿もしっかりと見ていた。

…労咳という名の病は、もう沖田を襲い始めていた。