「そう。私よ。全部、私がやった」


一瞬の沈黙のあと、伊吹は、怪しく口元に弧を描く。


「だって、誓ったから。父上と母上に」

「誓った…?」


伊吹はまた笑い、


「貴方たちは──。覚えてるわけ、ないわよね?」

「……は?」

「私と会ったのは、これが初めてではない事。子供も女も、構わず斬れる人斬り集団だから」

「てめぇっ…」


原田や永倉が、掴みかかろうとする。

しかしそれは──。

伊吹が投げた手裏剣によって、動きが一瞬で止められた。


「貴方達、今までに何人斬った?どれだけの人の、幸せを奪った?……覚えているわけがない」


伊吹は、手裏剣をきつく握りしめる。

当然手から、血が流れ出てきた。