「…椿さん?」


そのあとを、沖田もついて行く。


「これ…。何かの資料じゃないの?」


椿はたった一つの紙切れをつまみ上げ、皆に見せた。


「長州…って、書いてるけど」


それを聞いた沖田は、その紙切れを椿から受け取り、土方と近藤に近付く。

何かを耳打ちしたあと、今度は山崎に耳打ち。


土方は…

伊吹に、目を向けた。


「柏原伊吹。目的を全て話せ。お前の事は、もう調べてある」


伊吹は、ビクッと体を縮こませる。

一旦下を向いて、再度顔を上げた伊吹の目は──。

闇に、染まっていた。

…伊吹が化けの皮を剥がした瞬間であった。