(確か、山崎さんは天井裏にもよくいるから…。その通路だったかな)
その時、今度はふわりと甘いにおいがしてきた。
「もしかして…」
椿の足の動きは自然と早くなる。
早く早くと心の中で連呼しながら、部屋に向かった。
「沖田さん!」
「あ、待ってましたよ。お団子、買ってきました」
沖田は団子を二本持っていて、そのうちの一本を椿に手渡した。
「ありがとう」
「あはは。ここのお団子、美味しいですもんね」
パクッと口に入れると、この間食べた時と同じように、甘い味が口の中にじわじわと広がっていく。
「美味しいー!」
幸せそうな椿を見て、沖田もほっと息をついた。
そして団子を頬張り、もぐもぐしながら口を開く。

