クオンの優しげな目尻を見ながら、ミカゲは何とはなしに言う。
「そういえば、クオンとはケンカしたことなかったわねぇ。
クオンって、子どもの頃から人間ができてたのね」
それを聞いてアスカは目を瞠った。
「うっそだぁ!! 本当に!?
クオン、俺とはよくケンカしてたじゃないか!!
菓子を取り合ったりとか」
「えぇ? そうなの? びっくり」
ミカゲが驚いたようにクオンの顔を見上げると、クオンは苦い顔をした。
「そりゃ、小さい頃はそんなこともあったかもなぁ」
「へえ、そうなの……。
私にはいつも自分の分のお菓子を全部くれてたわよね。
今更だけど、ありがとうございました」
ミカゲが改まって深々と頭を下げるのを見ながら、アスカは唇を尖らせた。
「ずるいなぁ。差別だよクオン!
……まぁ、クオンは昔からミカゲには甘かったもんね。しかもべったべたに」
「……そんなつもりはなかったんだけど」
クオンが珍しく、戸惑ったように視線を泳がせたので、ミカゲとアスカは喜んだ。
「あっ、クオンが照れてる!!」
「珍しいもん見たなぁ。
明日は槍でも降るかな? あはは」
「槍どころか、丸太が降ってくるかもしれないわね」
三人は懐かしい思い出話に浸りながら、衛兵の目を素知らぬ顔で掻い潜り、天宮の外へと翔び立った。
「そういえば、クオンとはケンカしたことなかったわねぇ。
クオンって、子どもの頃から人間ができてたのね」
それを聞いてアスカは目を瞠った。
「うっそだぁ!! 本当に!?
クオン、俺とはよくケンカしてたじゃないか!!
菓子を取り合ったりとか」
「えぇ? そうなの? びっくり」
ミカゲが驚いたようにクオンの顔を見上げると、クオンは苦い顔をした。
「そりゃ、小さい頃はそんなこともあったかもなぁ」
「へえ、そうなの……。
私にはいつも自分の分のお菓子を全部くれてたわよね。
今更だけど、ありがとうございました」
ミカゲが改まって深々と頭を下げるのを見ながら、アスカは唇を尖らせた。
「ずるいなぁ。差別だよクオン!
……まぁ、クオンは昔からミカゲには甘かったもんね。しかもべったべたに」
「……そんなつもりはなかったんだけど」
クオンが珍しく、戸惑ったように視線を泳がせたので、ミカゲとアスカは喜んだ。
「あっ、クオンが照れてる!!」
「珍しいもん見たなぁ。
明日は槍でも降るかな? あはは」
「槍どころか、丸太が降ってくるかもしれないわね」
三人は懐かしい思い出話に浸りながら、衛兵の目を素知らぬ顔で掻い潜り、天宮の外へと翔び立った。



