天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「……ウチューさんよ。

お前さんが二人を育ててきたんだろ? 」



ウチューは小さく頷く。



「ええ、事情があって。

二人とも、ほんの赤ん坊の時から育てたんです。

だから、本当に自分の血の繋がった家族のように思ってますよ」



ウチューの言葉に、主人は感慨深げに目を細めた。



チキュは、たまたま立ち寄った客に葉野菜を奨めている。


その隣でセカイは、客が連れている小さな女の子の頭を撫でていた。




主人はその様子を見て、もう一度柔らかく微笑んだ。



「ああ、ほんと、のびのびとしたいい子たちだよ。

その年で子育てなんてよお、大変だったと思うけど、がんばったんだな」



主人は、労うようにウチューの胸に軽く拳を当てた。



「ありがとうございます」



ウチューも二人の様子を見守りながら、それに応えた。