天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

買い出しのために三人が向かうのは、ルルティアの街の中心部である。


彼らの家から、歩いて小一時間ほどだろうか。



ルルティアの街には、この界隈に住む人々の交通の要になっている大きな通りがある。


その大通りの両側には、小さな露店が数多く並んでおり、それを求めてルルティア中から人々が訪れる、市場の様相を呈しているのだ。



魚や貝、肉類を売る店。

野菜や果物を山盛りに並べた店。

穀物や製粉、干し海藻などの乾物を扱う店。

各地の珍しい酒を用意した飲み屋。

布や糸を売ったり、それから作った衣料や装飾品を専門とする店。



食料品店から雑貨屋まで、様々な露店が所狭しと道を占拠する。



そのため、大通りとはいえ、すれ違う人と肩をぶつけずに歩くのは不可能なほど混雑した、賑わった区域である。