天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「……それにしてもなぁ!

チキュ、お前はもっと勉強しないとだめだぞ!!」



これ以上質問責めに遭ってはたまらないと、ウチューは唐突に話題を転換した。




「なっ、なんだよ急に!」とチキュが慌てる。



「やっぱり、常識と教養のない人間ってのは、深みのない奴になっちゃうからな」


「……そりゃ分かってるけどさぁ。

なかなか頭に入ってこないもんは仕方ないだろ」



チキュはもごもごと言い訳をする。



「……僕が教えてあげるよ」


セカイがチキュの頭をよしよしと撫でた。



「よし、この阿呆を頼んだぞ、セカイ。

お前は意外にも優秀だもんな」



ウチューがにこにこと笑い、セカイの肩をたたく。



「そうだよ、セカイのやつ!

一見、寝てるか起きてるか分かんないくらいぼんやりしてるのにな!」



チキュはそう言って、セカイの脇腹をつついた。