天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「天罰?」



ほとんど上の空で会話を聞いていたセカイが、ふいと振り返って不思議そうに首を傾げる。



「なぁに、天罰って?」




ウチューはセカイの瞳を覗き込みながら言った。



「そういう言葉があるんだよ。

何か悪いことをしたら、誰にもばれなくたって、それはちゃんと太陽が見てるんだ。

そして、人間に罰されることはなくても、太陽から罰を与えられるんだよ」



「ふぅん……。じゃ、ウチューも何か悪いことしちゃったの?」



セカイが訊ねると、チキュは強く首を振った。



「ないないないっ!!

ウチューは悪いことなんかしないよ!!」



それを聞いてセカイは微笑んだ。



「うん、そうだね。

僕もそう思ってるよ」



「だろ?」



二人は仲良く顔を見合わせた。