天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

古傷の男は頭を垂れてほくそ笑んだ。




男は、先ほど見たウチューの非常に高度な戦闘能力から、ある憶測を立てていた。




(………この男を連れ帰れば、少なくともミチハ様を完全に失望させることはないだろう………)




タツノが見たのは骸となったウチューの姿だけであり、常軌を逸した戦いぶりは知らない。




それを見越しての提案だった。





期待通りの答えに、男は喜びを隠せない。




しかし極力顔には出さず、丁重に一礼をして、部下にウチューの身体を持たせた。