天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

タツノはふんと鼻を鳴らした。




「まぁ………こちらとしては『エーテル』を手に入れられれば異論はない。


そちらの提案を受け入れよう」





商談成立、とばかりにタツノが手を鳴らすと、途端に激戦は止んだ。





「フジハの方々、もう地国に用はないはずだ。


一刻も早くここから立ち去ってくれ」




不遜な態度でぷらぷらと手を振り、追い払うような仕草をする。




意識の残っているミチハの兵はざわりと色めき立ったが、劣勢は承知しているので黙って堪えた。




その様子を、タツノが面白そうに見ている。




(………小生意気な小僧だ)




古傷の男は腹立たし気に顔を歪めた。