天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

古傷の男は、タツノが引き連れている男たちと距離をとるように、ゆっくりと後退した。




このまま逃げ去るつもりだろう。





(ーーーそうはさせるか)





タツノは周囲に素早く視線を滑らせ、状況を把握した。





(こちらの兵は二十。


あちらは十余人………。


装備にも差異はない)





勝てる、と確信し、タツノは指を鳴らした。





その瞬間、キムロを筆頭に配下たちが剣を抜いて走り出した。





ミチハの兵団も武器を構え直して応戦する。