天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

少し駆けると、すぐに見つかった。




天の一族の証である、黒髪に黒瞳の男たちの集団。









抜き身の剣を携えた彼らの足下は、血の海だった。






目を凝らすと、その海の中に転がる二つの死体が目に入った。








転がっているのは、大きな死体と小柄な死体だった。






小柄な方は、今は血に濡れてしまっている金色の長い髪を見れば、『エーテル』と共にいたあの少年だとすぐに分かる。





下半身が特に血塗れだった。



逃げられないようーーーあるいは追いかけられないよう、足を斬られたのだろう。



しかし、壊れた人形のように奇妙な格好で倒れているその姿には、もはや全く生気はなかった。



足の怪我が大量の出血を伴い、致命傷になったのだろう。






(………殺されてしまったか。



哀れな…………)