天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

しばらく行くと、タツノの耳に異様な音が飛び込んできた。





手綱を引き馬を止め、耳をそばだてる。





何かを叫ぶような人声、そして金属のぶつかり合う音。






(………誰かが、争っている)





大きく息を吸い込むと、鉄のような匂いを感じた。





(ーーーあぁ、血の匂いだ………)





タツノは微かに目を瞠った。





(………もしや、遅かったか?)




とにかく行ってみるしかないと、タツノは先を急いだ。