天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

カルフィ港とアイラル河を繋ぐリューロウを、馬に乗って駆けて行く。



後ろには、天国から連れて来た二十人ほどの部下を連れていた。





この界隈は、カルフィからもアイラルからも離れた僻地で、旅人たちしか通らない。




狭い道に覆いかぶさるように聳えた崖のためか、昼間でも薄暗い。






タツノは振り返り、部下たちの様子を窺う。




「お前達、まだ走れるか?」




一番前を駆けていた男が、慇懃な態度で答える。




「タツノ様。


お気遣いいただき、もったいない限りでございます。


我々は鍛えられておりますので、夜までは走れます」




「そうか。なるべく先まで進みたい。


悪いが、急ぐぞ」





タツノは馬に鞭打ち、速度を早めた。