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ひとしきり勉強を終えた後。
ウチューは厨房に入り、昼食の準備にとりかかった。
咥え煙草で野菜を洗い、肉を切って、油を熱した深鍋のなかに材料をぽんぽんと入れていく。
調味料と香辛料を目分量で加えていくと、なんとも言えない好い香りがふわりと漂ってきた。
その香りにそわそわと落ち着かないチキュは、「何か手伝おうか?」と厨房の方へ声をかけた。
即座に「いいから今日の復習してろ」と無下に断られたため、チキュは唇を尖らせながら教科書と向き直る。
しかし、もちろん、貧弱な集中力が長時間もつわけがない。
チキュは何気なく、隣に座るセカイに目を向けた。
セカイは先程からぼんやりと窓の外を見つめたままだ。



