天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

だんだんと、意識が肉体から離れていくのを感じる。



空気を吸っても吸っても息苦しく、吐くたびに咽喉が灼けるようにひりつく。






あぁ、私は死ぬんだろうか………。









………そう思った瞬間。




胸に抱えた「もの」が、ずしりと重くなった気がした。






いけない、このままではいけない………。




私にはまだ、やらねばならぬことがある。





今まで犯してきたたくさんの業の、贖罪のために………。








ーーーあぁ、でも。



もう、動けない………。