天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

手にしていた煙草を、ぽいと投げ捨て、爪先で踏み潰す。



腰を低くし、身構えるように隙のない視線でぐるりと周囲を見廻した。





それを見てチキュとセカイは驚いた。


二人は、ウチューのそんな姿を見たことはなかったのだ。





ウチューは、武器を手にじりじりと間合いを詰めてくる男たちと対峙した。




生温い風が彼らの間を吹き抜けた瞬間、ウチューの背後にいた一人の男が、剣を振り上げて駆け出した。



ウチューは素早くそちらに身を翻し、足を振り上げる。


その足は見事に男の手に命中し、衝撃で剣が手から離れた。



その剣はくるくると回転しながら、放物線を描いて宙を舞う。




ウチューはすかさず飛んで手を伸ばし、空中で剣の柄を掴んだ。




あっという間に武器を奪ったウチューは、中段に剣を構えて男たちに向き直った。