天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

男は呆れたように顎を上げた。




「なんとまぁ、階級も分からないのか。


全くこの国は、なんと低俗な文明なのだろう………」




男の周囲を取り囲んでいた者たちも、苦笑を隠せなかった。




「このような下劣な所には、長居したくもない。


早く少女を連れて戻るぞ」




男が言うと、それを合図に、後ろに控えていた兵たちが一斉に前に出てきた。




気がつくと、三人は囲まれていた。



ウチューが軽く舌打ちをした。



セカイはチキュを抱きかかえて、男たちから守ろうとしている。





(まさに多勢に無勢だな………。


なんとかなるか?



ーーーいや、なんとかするしかない……)





ウチューは静かに覚悟を決めた。