天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「あ、そーだ!!

カエナ、今晩、うちに飯食いに来れば?

珍しい極東料理出すから!」



チキュがそう言うと、ウチューもうんうんと同意する。



「そうしな、カエナちゃん。

家族みんな、連れておいで。

パンのお礼に食べていってくれ」


「ほんと?」


カエナの顔がぱっと輝いた。


「いいの? 嬉しいな。

極東料理か、珍しいねぇ。


ね、チキュ、デザートもおまけしてくれる?」



カエナが小首を傾げて言うと、チキュは「しょーがねぇな、大盤振る舞いだ!」と笑った。



「きゃ、やった! 飲み物もよろしくね」


「図々しいなー、お前~」とチキュは苦笑する。



そして突然思いついたように「あ、ダンナも連れてこいよ!」と付け足した。



それを聞いたカエナが顔を真っ赤に染め、焦る。



「きゃーっ、やめてよっ!!

まさかイジーのこと!?

ダンナだなんて…っ!!」


「なーに照れてんだよ、いっつも二人で一緒にいるじゃん!

そのうち結婚すんだろ〜?」



チキュがにやにや笑ってからかうと、カエナは「もう、恥ずかし〜!」と頬を染めたまま帰って行った。



「ばいばいカエナー、気をつけて帰れよー。また今晩なー」



チキュはカエナに向かって大きく手を振った。