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三人は、町外れの農家に二晩泊めてもらい、その町を出た。
宿に置いてきた荷物は、足がついては困るという理由で諦めた。
チキュが女主人に借りていた雨靴は、たまたま通りかかった子どもに声をかけ、ご褒美の菓子をあげて宿まで届けてもらった。
親切な農夫が三人を心配して、旅支度を整えてくれたので、当面は困らないだろう。
ウチューはお礼に、珍しい北方料理を振る舞い、随分感動してもらった。
チキュはなんだかぼんやりしている。
町中で着飾った女性と擦れ違ったりすると、らしくもなく眉間に皺を寄せて、じいっと目で追ったりする。
そんなチキュを、ウチューは複雑な表情で、セカイは相変わらずぼんやりとした表情で、それぞれに見守っていた。



