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セカイはチキュの手を引き、背中を見せて走り続けた。
雨に濡れた迷路のような町の中を、ただひたすらに走る。
路地を見つける度にそこに入るので、チキュは最早どこを走っているのかも分からなくなってしまった。
「…………っちょ、セカイ!
これ、迷子になってないか!?」
息を切らしながらチキュが声をかけたが、セカイはちらりと振り返っただけで、また前を向いて走った。
チキュは仕方なく、セカイを信じて後ろを追いかける。
しかし、しばらくすると限界が来た。
「………セカイ〜。
オレ、もうだめ〜。
横っ腹いたい〜むり〜…………」
チキュが後ろから情けない声を上げる。
セカイは「あとちょっと、がんばって」と励ますようにチキュの頭を撫でた。



